理念を言葉に記す、という覚悟

株式会社SAGC(サグシー)

代表取締役

駒沢将太 様

院を3つオープンさせる。
駒沢氏が掲げた目標は無事に達成した。けれど、目標に到達したことでたとえようのない違和感も同時に覚えることになる。本来、掲げた目標を成し遂げたことは喜ばしいこと。ポストや責任のある立場を社員にも提供できる機会も増える。なのに、組織はそれに反してガタガタと崩れそうになっていた。

会社組織である以上、企業理念は大切なもの。だからいろんな企業のサイトを見て、掲げられた他社の企業理念から自分の好きな言葉だけをつまみカタチにしてみた。

「見栄えのよい言葉を並べただけの薄っぺらい理念なんて、浸透するわけがないんです。治療方針とも合致せず、これではダメだろうと。一体自分は経営者として何がしたかったのだろうって」。

たかが言葉だと思っていた。けれどそれは大きな間違いであった。本当に自分が経営者として発信したいものは何か、それをカタチにしなければ前に進めないような気がした。でも、どうすればよいのかわからない。理念構築を主務とする経営コンサルタントに相談しようとも思ったが、フィロソフィーブックまでつくって1000万円となると簡単に手出しはできなかった。
ある日、同業が主催するZOOMによるオンラインサロンで、理念構築のためのコーチングがあることを知った。そのときに動画で熱弁を振るっていたのがゲスト講師に招かれていた田邊だった。

真の企業理念をカタチにするために、理念構築合宿に参加した。それがライフウェイク®️との出会いだった。まず自己肯定感形成のコーチング合宿で自らの人生を振り返っていった。

「ポジティブ思考で生きてきたつもりだったんですが、結果は自己否定感の塊でした。ここまでかと思うほど」。

すべてつながっていた。逃げていた部分ばかりだった。何もさらけだしていなかった。だから言葉もうわべだけで、本当に伝えたいメッセージとはかけ離れていた。そして理念の骨子がみえたとき、駒沢氏は筆はピタリと止まってしまった。たかが言葉だと思っていた企業理念。真の企業理念をカタチにするという意気込みも、駒沢氏はホワイトボードの前でペンを持ったまま凍りついたように微動だにしなかった。いや、書き出すことができなかった。その姿をコーチングする田邊と小林は黙って見守るしかなかった。

1時間ほどその状態は続いた。駒沢氏の額は汗でびっしょりだった。ペンを持つ手が震えていた。そしてようやく理念の一文字目を書き始めたとき、駒沢氏の瞳から涙がこぼれ落ちた。これを書き記すことで後戻りができない。それだけの重さを持つ言葉が理念なんだと。ようやく自分のことを経営者と呼んでもいいと思った。なぜなら、人に導かれた言葉ではなく、自分が人生を振り返り、個人理念から絞り出した自分にしか出せない言葉だからだ。

「実はこうした理念構築って、トレーナーやそうした企業から導かれているのでは?と穿った見方をしていた部分があったんですが、明文化した言葉には、自分が口にした言葉しかないんですよ。だからその責任の重さを感じたし、覚悟を決めました」。

企業情報

  • 株式会社SAGC(サグシー)
  • 〒174-0043 東京都板橋区坂下2-33-14 VANTAGE HASUNE 1F
  • 代表者 : 代表取締役 駒沢将太
  • 設立 : 2018年1月29日(法人化:2021年2月16日)
  • 事業内容 : 整骨院、整体院の運営