マズローの“自己実現”は、会社で満たせるか? 〜幹部育成における“意味”の話〜

「この人なら幹部として育ってくれる」


そう期待して任せたのに、
数ヶ月後に「辞めたい」と言われた——

そんな経験がある経営者の方も多いのではないでしょうか。

スキルもある。人柄もいい。
でも、なぜかモチベーションが続かない。
責任を渡しても、どこか“乗り切らない”。

その裏には、「意味が見えていない」という構造的な問題があります。


「動機」がどこにあるかで、人は変わる

マズローの欲求5段階説。
聞いたことのある方も多いかと思います。

生理的欲求 → 安全欲求 → 所属欲求 → 承認欲求 → 自己実現欲求
というあのピラミッドです。

ここで注目すべきは、
幹部として育っていく人ほど、最上位の“自己実現=ありたい姿”と向き合っているという点です。


では、自己実現って何?

マズローは「自己実現」をこう定義しています。
「自分自身が持つ可能性を最大限に発揮し、
“本当の自分”として生きること」

つまり、「この仕事を通じて、”在りたい自分”を感じられるか?」
それが幹部育成における核心になります。


昇進や給料で承認欲求は満たされますが、
自己実現の欲求は満たされません。

・この仕事に、どんな意味があるのか?
・なぜ自分は、このポジションを選んでいるのか?
・この会社の未来と、自分の未来はどうつながるのか?

こうした問いに”自身の言葉”で答えられる状態でないと、
任せても、育てても、心は動きません。


自己理解が、“意味”を言語化させる

人は、外から与えられた意味では動きません。
自分の中から「意味」を発見できたときに、行動が変わります。
それが、幹部育成における自己理解の価値です。

・なぜこの仕事を選んだのか
・自分は何に怒り、何に喜ぶのか
・人生において、何を大事にしているのか

これらを言葉にできたとき、
ようやく「幹部としての役割」が、人生の中で位置づけられるのです。


最後に。

マズローの言う“自己実現”は、
決して特別な才能がある人だけのものではありません。

幹部ともなれば、より大きな責任と向き合う職種ですから、
”承認欲求”や”所属欲求”が強くなり成長が鈍化・停滞することもあります。

そんな時、
「どう思われるか、嫌われたくない、分かって欲しい、肩書き」等々..
幹部が承認欲求に振り回されてしまっている時は、組織は黄色信号です⚠️

承認欲求の存在自体は決して否定することではなく、自然なこと。
時にそんな気持ちにもなる。
それは認めた上で。

「あなたは、どんな人生にしたいの?」
「あなたは、どんな幹部で在りたいのか?」
こういった自己対話・コーチング等を通じ承認欲求から「自己実現欲求」へと、動機を成長させていくことが幹部育成における、超重要ポイントなのです。

今、自社の幹部の動機がどこを向いているのか?ぜひ社内で対話・共有もなさってみてくださいね。
よりリアルな組織の現在地が見えてくるはずです◎

「で、あなたはどう在りたいの??」

この問いから、組織の未来は動き出します😊