経営者として走り続けるためのメンテナンス

有限会社ヒーリング・スポット

代表取締役

田村嘉悠 様

子どもの頃からの憧れは、会社経営者の叔父だった。凛々しさと優しさ、何よりも余裕があって、存在感は一族の中でもピカイチ。それが田村氏が持っていた経営者像だった。
高校2年生のとき、あんなに憧れていた叔父が突然失踪した。彼が経営していた会社には多額の負債があり、残された一族が手分けしてその尻拭いにまわった。田村氏の生活も一変し、ごく普通の幸せが奪われた。
柔道整復師として整骨院を営んでいた父の影響もあり、田村氏も資格を取得して同じ道を進むことにした。父に代わり、施術だけでなく経営にも携わることになり、小さな整骨院は瞬く間に院数を増やしていった。

「院の数を増していったのは私の経営が優れていたからではなく、怯えがそうさせたんです」。

常に人を雇用するものの責任を意識してきた田村氏にとって、全社員の人生の希望を叶えられる企業・組織づくりが大切だと考えてきた。そのためにはポストをつくり、責任を与え、より経営に近い位置やその感覚を養って、より安心した生活、余裕のある生活基盤をつくってほしいと願ってきた。そのために事業規模を大きくするための出店ではなく、社員のモチベーションのために出店しなければならないという、怯えや強迫に似た精神状態に追い込まれていた。

まずは理念構築しかない。そう考えた田村氏は、経営者仲間からの紹介で田邊との接点を持った。早速、理念構築のためにライフウェイク®️合宿を導入し、理念を明文化した。けれど、言語化した企業理念と治療理念がしっくり来ず、オフィシャルにすることをやめてしまった。
ただ、合宿での成果や手応えを十分に感じ、企業理念の前に全社員共通の組織文化をつくるための「信念」を定めるライフウェイクを全社員に実施。加え、定期的な1on1コーチングを人事教育制度の一環として導入し、人間としての器の養成に活用している。

「私の考え方自体はそう変わっていないんです。雇用責任というものは絶対ですし、せっかくここで活躍してくれているんですから、当然ここに入社してよかったと思ってもらわなくてはいけません。そのためには『信念』は共通認識として持っていてほしいし、そこにあるメッセージを汲み取れる人であってほしいんです」。

田村氏が目指すものは、従業員の市場価値を上げていくこと。市場価値の高い社員がいることで会社の企業価値も高まり、個々人が持っている夢や希望も大きくしてゆける。

「相乗効果がある体制から生まれる価値こそ、ブランディングのひとつだと思うんです。そのブランディングも対外的なものだけでなく、ここで安心して働けるという心理的安全性にも機能するので、精神的成長にも目を向けられる余裕が生まれると思っています」。

事業を大きくするのではなく、組織体として大きくしていく。その目標を実現させるために、全社員への信念づくり、自己肯定感を維持するためのメンテナンスなどを継続している。

「実は自分のメンテナンスを田邊さんに継続してみていただいている感じです。すぐにコーチング前の自分が見え隠れしてくるので。経営者って孤独なので、サイコロジカルセーフティの確立・醸成のために田邊さんのような相棒って必要なんです。本当、頼っています」。

企業情報

  • 有限会社ヒーリング・スポット
  • 〒182-0022 東京都調布市国領町2-7-4 ル・リアン調布101
  • 代表者 : 代表取締役 田村嘉悠
  • 設立 : 2002年10月8日
  • 事業内容 : 整骨・鍼灸院の運営
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