売上はお客様に喜んでいただいた証。全員がそう思えるようになるまで、仕事も気持ちもバラバラだった。

自己啓発については昔から興味があったという石田社長。だからこそ、自分たちを鼓舞し、共通の思いを持って取り組み続けようと会社にもミッションやバリューを設定し、皆で唱和もしてきた。なのに会社がひとつになってゆかない。その理由がずっと見えなかったという。いくつかの組織コンサルティング会社にも手を入れてもらい、カイロプラクティックという仕事柄、技術セミナーもスタッフたちに積極的に受講してもらうなど、惜しみなく投資を続けてきた。けれど何ひとつフィットしてこない。事業は動いているのに、会社が動いている感覚が１つも感じられなかった。

悶々としながらも前に進み続けてきた日、13店舗ほど展開する同業の社長と面識を持った。そのときにライフウェイク®️という組織支援サービスの存在を知った。聞けば、新入社員の研修としても活用するほどの有益なサービスだと話してもらった。あれだけ組織支援に手を伸ばしてきたけれど、まだ耳にしたことがないサービスがあるのかと、一気に興味が湧いた。

「仕事はできる。私の思いや考えにも賛同し、意思疎通も申し分ない。しかし、あともう一歩成長してくれれば次のステージを安心して任せられるスタッフがいまして。何か背中を押してあげられることがないかと思っていたところだったんですよ」。

ただ、どんなサービスなのかまずは石田社長自身が体験することから始めた。そして合宿がスタートした。人生を1から掘り返してゆく。記憶をたどりいろんな事実が掘り返されてゆく。自分のことなのに、自分の知らなかったことが知れる。それが新鮮だった。

「自分が過ごしてきた人生なのに、潜在化してしまった過去の事実と向き合うんです。それが何か浄化されていくような気分になれて、これがライフウェイク®️なんだと」。

過去を掘り起こしていくことは正直怖さもあったという石田社長。けれど、それ以上に自分自身の知らないことが知れる。それが驚きであり、ライフウェイク®️を受ける大きな意味だと思った。

「自分自身と共感し、そして他の仲間たちとも自身を共感できる。そうなればいいなぁと思ってスタッフにもライフウェイク®️を薦めました。会社って、人間みたいな人格を持つ生き物みたいだと思っているんです。それが他人行儀だと人格は崩壊してしまいますよね。うまくいかなかったところはそこだと確信したんです」。

仲間のバックボーンや過ごしてきた人生を知ることで、それまでの一つひとつのやりとりが無意識に行われてきたのだと気がついたという石田社長。互いの本質を理解し合うことで、相手のために自分はどうすべきか可視化できるのだという。

「ライフウェイク®️を受けて皆が変わったというよりも、私自身が一番変化したと思っているんです。今までは『〜べきだ』で接していたんです。特に意図や命令でというものではなく無意識に。そうではなく、スタッフそれぞれに、それぞれの言葉、それぞれの伝え方を意識的にできるようになったので、スタッフが本質的に理解してくれるようになりました。伝えたい思い、共感してほしい部分の本質が伝わると組織が動き出すんです。本当に」。

社長自身だけでなく、スタッフの変化も目に見えて成果に現れているとか。

「この仕事って、担う施術の多い少ないでどうしても得手不得手が出てしまうものなんです。だから習得する技術も偏ってしまうことがあったり、あまり担わない領域の技術だと身が入らなかったりしてしまうんです。けれど、その傾向がなくなり、素直に技術を習得するようになりました。それと、体制や方針など、いろんな面で噴出していた不満がピタリと鳴り止んだのが驚きでした。前向きに事業・組織と向き合ってくれているのが実感できる分、社長の責務というものがこれまで以上に重くなりました」。

本来、この仕事を選んだ地点で、人が喜んでくれること、役立っていることに喜びを感じられる人たちなんだと石田社長は言います。
「ライフウェイク®️で、今の生き方の源に過去が影響しているのをしっかりと認識できました。この仕事って、自分自身を削って人が喜んでくれる、役立っている実感をモチベーションにします。それがしっかりとやりがいや働きがいに一本筋が通ったとき、数字が成果として捉えられるようになるんだと思い知りました。今、私たちの中で売上は、お客様が喜んでくれている成果の数字と捉えられるようになっています。数字が伸びないときは、喜んでもらえていないと素直に考えられるようになり、どうすれば喜んでもらえるのか、お客様目線になって考えられるようになりました。数字を意識しない、お客様本意の無理のない施術提案も、ライフウェイク®️後の組織変化から顕著に見られるようになってきましたし」。

売上は昨対160%に急伸した。もし、やらされ感が組織に残っていたら、この驚異的な伸びは実現しなかったに違いない。皆が同じ方向を向き、同じ思いを本質的に理解し、『自分たちは何をどうすべきか』をアウトプットしている結果がここにあるのだと思う。

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